マリンビジョン

当組合の「地域マリンビジョン」の策定・漁業地域の振興計画

 水産物の安定供給と水産業の健全な発展を目指し、活力ある水産業や漁村の将来像を実現するため、地域の資源を活かしながら、漁業者、関係団体や行政の役割を踏まえた長期的構想として、現在、根室地域のマリンビジョンを策定しています。
 このように地域マリンビジョンとは、ずばり『水産業を通じた地域振興』であり、元気な地域づくりを地域住民と行政の協働で進めています。歯舞漁業協同組合では、歯舞地区マリンビジョン協議会を通じ、地域マリンビジョンに取り組んでいます。

歯舞地区マリンビジョン協議会会長 小倉啓一

 歯舞地区は、本土最東端の根室半島に位置し、南は太平洋、北はオホーツク海に面する海域を有し、根室市の地域漁村としての機能を有しています。戦後は北方領土を当時のソ連邦に占拠され、大きな領土と海面を失いなしたが、のち漁業体制は暫くして「沿岸から沖合へ」「沖合から遠洋へと」進出し、根室市の大きな地域漁業基地として活況を呈しておりました。しかし、昭和52年の国連海洋法の施行以来、国際漁業規制の下、暫時、漁業体制を縮小せざると得なくなり、中型漁業の衰退から地域の人口減少を伴い、徐々に活気が薄れて行きました。
 こうした背景から、現存する歯舞地区の特徴を活かし、地域の活性化を図るために種々の沿岸漁業対策を施し、沿岸漁業の振興を図ると同時に平成17年度より「歯舞地区マリンビジョン協議会」を設立。「最東端の海からのメッセージ!」をキャッチフレーズとして、以降、様々な地域活動を実施した事により、歯舞地区を訪れる人々は年々増加の傾向となりました。「まさに何事も継続は力なり!」を実感するに至っております。
 当時協議会は、発足当時から「地域に無いものを無理やりやるよりは、地域にあるものを掘り起こしながらその特性を活かす。」ことをコンセプトに、各方面からアプローチをしてきましたが、その中心的な活動を4つ紹介します。

漁業経営専門部会

つくり育てる漁業の振興で足腰の強い沿岸漁業の活性化を目指し、地元の学生・児童を中心に「あさり漁場整備、地引網体験、水産物の調理実習」等を実施しています。

衛生環境専門部会

安全・安心な歯舞水産物の生産と供給の為、衛生管理を図ることを目的に漁港の清掃活動や「啓発用のぼり・看板」等の設置を行っています。

地域ブランド化専門部会

地域協働の取り組みによる歯舞ブランド確立の為、1漁業部会1製品運動として、これまで「一本立ち歯舞さんま」や「金たこ(活たこ)」等、22の製品について商標登録がなされ、販売 促進活動も実施しています。

漁村交流専門部会

地域観光の振興として「歯舞おさかな祭り」「歯舞こんぶ祭り」「秋の朝市」を開催、また、主に中高生を対象とした教区旅行や大学生による現地調査での漁民泊等の受け入れを実施しています。他にも、指導船はぼまい丸による遊覧観光船の運航、日本一遅く咲く桜並木の整備、長崎県上五島町漁協と北と南の人事交流、地方催事にも参加し歯舞のPR及びブランド商品の販売活動も実施しています。

歯舞学園の「はぼまい学」

 歯舞地区の基幹産業である漁業の、水産加工や生産等の学習を通じ、漁業や地域のすばらしさ、後継者として誇り、意欲をかき立てる教育活動を目的とした活動です。
 当組合では、歯舞地区マリンビジョン協議会の実施事業の一環として「つくり育てる漁業環境の整備と人事育成(水産教室開催事業)」を計画しており、水産業への理解や次世代の担い手育成の推進として地元小中学生を対象とした漁業体験は重要な役割を担っています。